どうも、フリーランスデザイナーのタコです。
今日は起業前の戦略面のお話をしてみようと思う。
※今回は起業前にどの市場で戦うべきか、どうポジショニングをとるべきか悩んでる方向けの記事になります。
まず、ぼくの営業戦略の基本の考え方が二つある。
一つは相手の土俵で決して戦わないこと
もう一つが自分が勝てる(勝ちやすい)土俵をつくること。
この二つの考えはぼくが営業マン時代、営業を8年間やってきた中で辿り着いた考え方であり、人よりも一個抜きんでた成果をたたき出す大事な戦略である。
つまり簡単に言うと、人と同じことをやらないということだ。
言うは易し、それが簡単にできたら苦労はしませんよ。
そうです、簡単にできないからだから価値があるんですよね。
営業戦略は競合他社よりも、いかに自分(自社)を優位に立たせるかどうか?を考える行為。もしくは優位に魅せるかどうか?でもいいと思います。
具体的には、
相手の土俵で決して戦わないこと=競合他社と同じ市場で戦わないこと
であり、
自分が勝てる(勝ちやすい)土俵をつくること=自分が勝てる市場をつくること
になります。
ぼくの業種としてはデザイナー、もしくはWEBクリエイターになります。
そこで同業者の市場(主戦場)がどこなのかを考える。
考えはシンプルに二者択一、イエスかノー形式で考えるのが望ましい。
例えばぼくの業種の分析方法だと、WEB制作会社は都会に集中しており、郊外にいくほど少ない。大手は制作価格が高い、個人は制作価格が安い。対応ややり取りは大手はリモートもあり複数の人がかかわる、個人は対面がメインで一人で対応する。みたいな感じで分析するイメージです。
分析できたらさらに仮説をたてて、なぜ現状そのような状況なのか?その状況によるウィークポイント(弱点)はどんなのがあるだろう?とさらに探っていきます。
WEB制作会社やデザイナー会社が都会に多いのはなぜだろう?
【仮説】
現状:需要が多いからだろうけど、地方は10年遅れてると言われるし、先端の情報が集まるからこそテクノロジーへの関心も高いし、抵抗感もない人(顧客層)が多いから?
【ウィークポイント】
地方に取りこぼしがあるのではないか?または提供するサービスの質が落ちてはいないだろうか?
大手制作会社の制作価格が高いのはなぜだろう?
【仮説】
現状:多くの人が1案件に携わるから、その分人件費が上乗せになっているから。会社が大きい=信用の大きさでもあるので、一定のクオリティの担保、案件遂行能力の高さ(最後までやりきってもらえる)という安心感も同時に売っているから?
【ウィークポイント】
価格が高いので、顧客は大手企業、もしくは予算のある中小企業に限られる?従業員10名以下の小規模事業者は予算的にどうだろう?
ある程度仮説を立てたら根拠を検索でググったり、本を読んだり深堀りしていく感じです。
統計データとかがかなり参考になるので、バイアスのかかってない総務省とか行政のサイトにでているデータなどおすすめです。
ぼくはホームページの導入率が中小企業・小規模事業者は50%以下というデータを見て、日本経済の9割を占める中小企業・小規模事業者が集中している地方は、まだまだ潜在的需要・ニーズが掘り起こせるかもしれないと思い、地方での起業に踏み切りました。もちろん、ITとデザインで地方を豊かにするという大義名分あってのことで、こっちも大事な部分。
結果は今現在になるのですが(ブログ書いてる時点、今8件お仕事かかえてます)
最初は仮説とデータ・情報による根拠しかないので、後は実践しながら微修正しつつ精度を上げていった感じになります。
おさらいすると、
競合他社の少ない(もしくはいない)地方で起業することで、WEBやデザインはタコさんという独占的ポジションの市場獲得に成功している。もちろん地域コミュニティーに入ったりとか、営業活動(認知してもらう活動)下積みあってのこと。詳しくはこちらのブログでも触れてます。
自分はデザイナーやWEB屋の経験値でいうとそんなにあるわけではありません。それでも勝てる市場で戦っているから勝てる。どの市場で戦うのか?を明確にすると案外レッドオーシャンっていわれる業種でも勝ち筋があったりしますよ。
というお話でした。
ほいじゃまた