どうも、タコブログのお時間です。
※注意(今回の記事は前回の続きになります。)
前回がまだの方はこちら↓
自身の事業用サイトも完成し、開業の手続きなども終えたころ、新しいスタートは幕を開けました。
それは、ちょうど8月も終わり9月になろうかという話。
ぼくは自身の事業スタートに胸が躍っていた。
世間的には一人親方であり事業の代表者でもある。
早速ぼくは、事前計画通りことを遂行することに努めました。
事業計画といってもそんな凝った計画ではありません。
地元の人に認知してもらう活動、そう営業を行うことです。
ぼくは準備していた名刺とチラシ、それに一張羅のスーツに着替えさっそうと町にでかけました。
「書を捨てよ、町に出よう」
まさに寺山修司の本さながらの気持ちで。
地元の田舎町は約7,000人の町、事業者にして約100ちょいほど。
しかしその約6割以上が農業者という現実があったことから、ぼくは、近隣の市も含め3エリアを重点的に挨拶周りにいくことにしました。
主に地元企業、店舗を中心に訪問し、「初めまして」と、「うちはこういうことできます」、とアピールしました。
成果は思いのほか早かった。
営業開始から三日目、とある訪問先の店舗さんがめちゃくちゃ興味を示してくれました。
その場で商談が成立し、初案件獲得!!
凄い嬉しかったのを今でも覚えてます。(多分80件目ぐらいの訪問先のできごとだったと思う)
最初のお仕事は、既存サイトのレスポンシブ対応でした。
サイトの構築は今はなきドリームウィーバー8という、当時WordPressしか知らなかったぼくは、即決で「できます!」なんて言いましたが、内心ひやひやしながら案件をこなしていきました。
なんの実績もない当時のぼくを拾ってくれたこの店舗のオーナーさんとは、今でもよく目にかけていただいており、ただただ感謝しかありません。ありがとうございます。
ちなみに初案件の報酬は5万円の売上となりました。
好調な滑り出し!しかし次が遠かった。
ぼくは、初案件もなんとかこなし、そして初実績もでき、意気揚々としていた。
この調子なら次もすぐ見つかるかも!
なんて楽観的に思いながら、前回の営業周りで感触の良かったところを中心に再度訪問をしていきました。
しかし、中々商談に繋がりません。
気持ちを切り替え、よし次。そして次。
そうこうしてるうちに初案件獲得から2ヵ月が過ぎようとしていた。
当時、焦ってしょうがなかったです。
そして同時に、実績もコネもないようなぼくに、よく分からないITやデザインのお仕事を、本来お願いするわけがありません。
初案件はたまたま運がよかっただけだった。
現実にもろに直面してしまったぼくは、今のやり方を見直すことを余儀なくされた。
考えるな感じろ。
しかし感じた後は?
つながりって大事
ぼくは、営業周りをしていて営業先で感じることがあった。
一つにお客様のパソコンアレルギーがあること
そして、年配のおじいちゃん、おばあちゃんが多いこと。
そもそも田舎町でパソコンできる人も少数派なのか?
それと過去に膨大な費用を払ってホームページ作成したけど失敗した、なんて意見も散見した。
人口が少ないということは横のつながりもまた強いということ。
あちこちの訪問先でご近所事業者とのつながりを強く実感しました。
ぼくが第一にやり方をかえたこと。
まずは地域のコミュニティに入っていくことをはじめました。
地域の行事ごとしかり、この頃に営業先で知り合った方の紹介で商工会議所にも入会してみました。
お仕事以外で他の人と交流を重ねることで、徐々にですがお仕事をもらえるようになっていきました。
教訓ですが、お仕事を売り込む前に、ます自分を売り込むこと。
自分がどんな人か知ってもらって、コツコツ信用を積み上げていく。
人とのつながりが、また新しいつながりをつくってくれる。
つながりって大事なんだなと、ホントの意味でわかった気がしたのがこの頃でした。
ぼくが今の事業だけで飯が食えるようになったのは起業してから1年後でした。
起業が初めてなので、これが早いのか遅いのか分かりませんが、X(旧Twitter)なんか見てるともっと早く沢山稼げましたー、なんて人はいますが。
一つ言えるのは、楽して稼げることなんてないということ。
もし稼げたとして、それは単なるラッキーかもしれないし、自分の本当の意味での実力ではないかもしれない。
運も実力のうちとは言いますが、それにもしあぐらをかいたなら、ながくやっていけないのではないかと感じます。
結局のところ、コツコツ、コツコツと。
かめのようにコツコツと。
ひたむきに、誠実に、いただいたお仕事をこなしていく。
起業前に志した、デザインとITで地方を豊かにする。この気持ちを忘れず、大切にし、今日も誰かのためになるようなこと、やっていきたいです。
ぼくの起業はかなり遠回りで効率も悪いと思うので参考にはならないかもしれませんが、このブログがどこかの誰かの、なにかのきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ほいじゃまたです!